BRUTUSが創刊して30年になった。学生のときからずっとチェックしてきたから、ものすごく影響を受けている。雑誌が好きになった大きな理由のひとつだ。この30年のポップカルチャーを振り返っている最新号を見て、本棚にあるBRUTUSライブラリーから印象的な号を取り出してみる。
1991 8|1 12|1 なにしろ映画が好きなもので
大学時代に映画をよく見ていたときは、この2号にめちゃめちゃ影響を受けた。アートな映画をがんばって見る気になったのも、『グラン・ブルー』を知ったのも、みんなここから。
1992 2|1 JAZZは2度死ぬ。
JAZZに憧れていた高校生のころ、熟読した。表紙がかっこよすぎる。まだまだストレートアヘッドなジャズを扱っていて、結局、眺めるばかりでレコードを買うまではいたらなかった。モノクロページの南部ブルーズ地帯を巡った特集がじつはいちばん印象に残ってる。
1996 3|15 ハッピーなインテリア
インテリア特集も好きだった。このストイックにもほどがあるコンセプトアートみたいな部屋はさすがに真似できないけど、自分の部屋を一生懸命おしゃれにしようとした。この号では、「椅子好き」「ケーススタディハウス」をサブ特集で取り上げている。それが、後の「イームズ」特集号につながったんだろう。そして、小西康陽の名コラム「東京の合唱」も連載中だった。
1993 10|15 ボサノヴァに想いあふれて。
これは本当に名盤・・・じゃないか、なんて言えばいいんだ? とにかく素晴らしい印刷物。エレンコレーベルを意識しただろう、中面のデザインは今も色褪せないかっこよさ。ここでは、またも小西康陽のエッセイ・BOSSA NOVA 2001のページを。(このページのデザインはタイクーン・グラフィックス)
1994 5|1 空想美術館へようこそ!
このシリーズも大好きだった。雑誌上でキュレーションするというスタイルは、今の時代の方が合っている気がする。いちばんインパクトがあったのは、赤塚不二夫さんのページで、かつ自身の作品『ギャグゲリラ』の一節。というか、そこで引用しているダリの奇想天外な文章が、ぶっ倒れるほど刺激的だった。
1994 2|15 終末都市 東京のカルテ
この号、いろいろと読みどころがあるんですが、あえて。今でも使う、渋谷の「抜け道」。雑踏をさけて、ワイルドサイドを早足で進むのが気持ちいい。
なーんて回顧してるとレクイエムみたいかな?w
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