ドラムは心臓が刻む音だろ? それで、ベースが頭脳(ブレイン)だ。
このふたつが揃って完璧になる。ハートと思考がひとつの世界を作り出すんだ。 LEE "SCRATCH"PERRY―

Mar 11, 2010

雑誌好きが作った雑誌。

別冊Arne『アルネのつくり方』を買った。買わずにはいられなかった。アルネは、イラストレーターの大橋歩さんが編集されていた雑誌で、昨年末で惜しまれながら終了した。この本は、つい最近、発行された別冊だ。
内容は、イラストレーターの大橋さんが、なぜ雑誌をつくることになったのか、どうやって作ったのか・・・を追いつつ、雑誌作りの過程を紹介。そして、その内容が雑誌一冊となってついている。タイトルは『付録・アルネのつくり方のアルネ』。いいネーミング。



・・・というのがダイジェストなのだけど、「買わずにはいられなかった」のは、アルネファンだったからという理由じゃない。読んでいて、大橋さんの「雑誌が好き」「こんな雑誌が読みたい」という気持ちが伝わってきたからだ。

好きな雑誌のページを切り取った大橋さんのスクラップブック。ある意味、アルネの素(もと)。



このスクラップブックは、アイディアソースとして読み返すだけでなく、編集作業自体にも生かされていた。
まさにスクラップブック感覚! 取材で撮ってきた写真をプリンタで出力して、実物大の紙にぺたぺた貼って、貼り直しては、めくって確かめていたそう。楽しそうだなー。アルネを読んでいて、楽しかったのは、大橋さんが楽しみながら雑誌を作っていたからなんだと思った。そうじゃないと、ああいう誌面にはならないもんなー。
アルネは、きっといろんな理由があって終了したと思う。でも、2002年の秋から約7年の間、アルネが発行されていたことは、この時代を語るのに欠かせない。それだけの雑誌だったと思う。

大橋さん、ありがとうございました。

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