ドラムは心臓が刻む音だろ? それで、ベースが頭脳(ブレイン)だ。
このふたつが揃って完璧になる。ハートと思考がひとつの世界を作り出すんだ。 LEE "SCRATCH"PERRY―

Mar 7, 2010

SECONDHAND SURESHOTS

HIPHOP好きならたまらないショートフィルム「SECONDHAND SURESHOTS」が、1週間限定でネット公開中(字幕なし)ということで早速チェックした。

ココ>>>>>Pitchfork TV

*こちらはプロモーション映像

これは、ビートメイカーにある条件でレコードを買ってもらい、そのレコードからサンプリングして曲を作ってもらうという企画のドキュメンタリー。その条件がおもしろい。

  • 予算は5ドル
  • レコードを買うのはスリフトショップ1店舗だけ

簡単にいえば、クソみたいな(…いや正しくは市場価値が著しくゼロに近い)レコードから、最高のビートを作り上げろということだ。スリフトショップっていうのは、日本でいえば、町でたまに見かける家電や家具などが積み上げられたリサイクルショップみたいなもの。映像を見てみるとブックオフっぽく見えるけど、置いてある商品の質は不燃ごみの域。こと、レコードに関していえば、ひどいものだ。それを象徴してるのが、J-ROCCというDJがレコードを探しているとき、次から次へとバーブラ・ストライサンドのレコードが出てくるシーン。またバーブラ、バーブラ、バーブラ、バーブラ、ブラブラブラ……(でも、結局一枚買って、サンプリングしてたのがすごいけどw)。

こう聞くと、アイディア一発の思いつき企画と思われるかもしれないけど、それは違う。これこそが、HIPHOPのサンプリングカルチャーの本質をついているといってもいいぐらいだ。

現在、HIPHOPらしい音と思われている多くのビートは、もともとは世間ではだれからも見向きもされないような安レコードだった。今、評価を得ているのは、DJたちが新鮮な組み合わせでミックスし、またビートメイカーがサンプリングして新たなビートに再構築したからこそ。自分のアイディアしだいで世間の価値をひっくり返すことができる。それがHIPHOP、そしてレコード探しの醍醐味のひとつだと思う。

なーんていいつつ、今回、彼らがサンプリングしたバーブラ・ストライサンドのレコードが高騰するとは思えないけどw。でも、出来上がったビートは上物ばかり。。。ああ、レコードを掘りに行きたいっ!


てかRAS Gのプレハブかわいすぎっ! 俺もあんな秘密基地が欲しい。。。

ビームスではこんなイベントも(あの渋谷の名レコード店BEATBOP RECORDS東京に期間限定復活!)


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