ドラムは心臓が刻む音だろ? それで、ベースが頭脳(ブレイン)だ。
このふたつが揃って完璧になる。ハートと思考がひとつの世界を作り出すんだ。 LEE "SCRATCH"PERRY―

Mar 21, 2011

未来からの旋律。

3月21日(祝)春分 雨
あの日から10日。


ヤン富田「A.S.L. SPACE AGENCY」をやっと手に取る。予約先行販売で購入したものの、バタバタしていてきちんと時間をとることができずにいた。

ここ数年、多くのライブを行っているヤンさん。この本は、そのきっかけとなった大阪noonでのライブを一冊に封じ込めることを試みている。この伝説的ライブのオファーが来るまで、チケット争奪戦からの大逆転などの関係者証言のほか、グレート・ザ・歌舞伎町によるライブポートレート、当日のブックラー200eとサージ・モジュラーのシステム構成など。そして、何より当日の音源(CD×2)が脳内再生を補完してくれる。さらには、A.S.L.の貴重な調査資料と調査記録、発売音源のカバーのアザーデザイン……と見どころは数えきれない。



ヤンさんはソロデビュー時に「アストロ2050システムズ」というヴィジョンを打ち出して、作品をすべて2050年の視点から「先行発売」しているそうだ。なるほど、ヤンさんの作品は一向に古くならないどころか、いつ聞いても「未来」を感じる。基本的に同じ旋律の曲だけが集められたアルバム「Variations」を聞くと、リリース年に関わらず、すべてが同列に感じるほどだ。


アートから未来を感じること。


僕が心から欲していたこと。


今、僕はヤン富田の作品を聴こうと思う。





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末文となりましたが、東北地方太平洋沖地震で被災された皆様にお見舞いを申し上げます。一日も早く復旧されますよう心よりお祈り申し上げます。

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