ドラムは心臓が刻む音だろ? それで、ベースが頭脳(ブレイン)だ。
このふたつが揃って完璧になる。ハートと思考がひとつの世界を作り出すんだ。 LEE "SCRATCH"PERRY―

Nov 8, 2009

One Singer and One DJ


結論から言おう。
「ヴォーカリストとしてのMJの魅力が
存分に楽しめる夢の競演盤だ」これは。
二木崇氏のパクリです。
好きだったなぁ、この口調。
雑誌『BLAST』てか『FRONT』のディスクレビューの定番だった。

さて、数多くリリースされただろう、MJトリビュートMIX。
自分も、DJプレミアMUROなど
ビッグネームものをいくつか聞きました。
とくにMUROのミックスはダンスフロア向きで、
クラブの大音量で聞いて踊りたくなる出来。さすが。

でも、Jazzy Jeffのは別格。
「THIS IS IT」を見た人(見ようと思っている人)は絶対聞くべきです。



















J5〜ソロ作品を元ネタにしたHIPHOPも使われてるけど
アクセント程度で、DJ MIXものにありがちな強すぎるB-BOY感もなし。
選曲もMOTOWN時代にかたよらず、ソロ時代までカバーされてるから、
KING OF POPとしてのMJが好きな人も充分楽しめるはずです。

何よりこのミックスをおすすめする理由は、
作り込みの丁寧さ。

スクラッチや2枚使いでライブ感はありつつも、
もはやRE-MIXされた曲たちがホントいいんですよ。
(おそらく)イコライジングで解体された
ヴォーカルやギター、リズムの再構築が
それはそれは素晴らしくて。

たとえば、あのギターリフが弾き語り風になった
I Want You Back/Jump Mixのイントロ。
ヴォーカルとドラムだけのソリッドな作りから、
まずはベース、さらにギターが加わり、
徐々にオリジナルアレンジになって「腰にくる」ABC Mix。
R&BにリミックスされたメローなI'll Be There FFEJ Remixから、
オリジナル70'sなDarling Dearへの流れ。どれもやばいです。

そして極めつけは、Rock With You Mix!
1分23秒間のこの曲を聞くためだけでも
ダウンロードする価値がある、と断言します。
アカペラにスクラッチのバスドラムが加わり、
ドリーミーなメインテーマがカットイン。
そこだけでも鳥肌モノなのに、もう一度ヴォーカルが乗るとき、
ウッドベースとギター、リムショットのJazzトラックに
なめらかにスイッチするんです。
こんなマイケル、聞いたことない! いや〜最高です。

大事なことなので、2回言います。
Jazzy JeffのMJトリビュートMIXは別格。
「THIS IS IT」を見た人(見ようと思っている人)は絶対聞くべきです。

2 comments:

  1. ベスト代わりにこいつを聴いてみようかな。

    ReplyDelete
  2. ほかにもいい曲あるけどね。
    とりあえず、これ聞いたら好きになっちゃうよな、MJ

    ReplyDelete

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