フィナムで連載されていた平野太呂さんの『仕事部屋』が一冊に。本屋で手にとってページを開いた途端、その世界に吸い込まれた。「部屋選ではなく、人選を大切にしています」という言葉の通り、仕事部屋の写真に見入るにつれ、この部屋は誰のものだろう?と、人への興味が強くなる。空間全体から、細部のモノひとつひとつから発せられる「何か」が、その人の輪郭を描き出し、同時に塗りつぶしていくようだ。WTAPS西山徹さんのページには「脳内エクステリア」という見出し(平野さんの文章がまたいいんだ)がついている。このコピーは、写真集全体を表すものでもあると思った。
No comments:
Post a Comment